じんましん・ダニ・虫刺されの見分け方
じんましんやダニなどの虫刺されによる皮膚のかゆみや腫れの症状は似通っており、原因を見分けることが難しい症状です。
それぞれの症状にはいくつかの特徴があります。下記の特徴をご確認いただき、原因を見分ける参考にしてください。
特徴 | |
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じんましん |
・皮膚の一部が盛り上がり、赤くなる。 ・チクチクした痛みがあらわれる場合もある。 ・じんましんがあらわれる体の場所や範囲は様々。 |
ダニ刺され |
・かゆみが強く、赤く小さなブツブツができる。 ・腹部、太ももの内側が刺されやすい。 ・顔や手足はほとんど刺されない。 |
その他の 虫刺され |
・原因となる虫によって症状が異なる。 ・症状があらわれてから数日~1週間程度で治ることが多い。 ・虫刺されが原因でじんましんが起こる可能性もある。 |
じんましんの特徴
じんましんの大きな特徴は、皮膚の一部が盛り上がり、赤くなることです。
皮膚の中の小さな血管が一時的に膨らみ血液中の成分が周囲ににじみ出ることで、皮膚の一部が盛りあがります。皮膚の表面が赤くなり、かゆみの症状があらわれます。また、チクチクした痛みがあらわれる場合もあります。
じんましんの症状があらわれる体の場所も様々で、全身にあらわれる場合もあれば、腕や足などの体の一部だけにあらわれることもあります。
じんましんの特徴 |
・皮膚の一部が盛り上がり、赤くなる。 ・チクチクした痛みがあらわれる場合もある。 ・じんましんがあらわれる体の場所や範囲は様々。 |
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ダニ刺されの特徴
室内で刺されるダニはイエダニという種類がほとんどです。
イエダニは顔や手足はほとんど刺さず、腹部や太ももの内側などの、衣服で隠れている部分が刺されやすいとされています。
かゆみが強く、赤く小さなブツブツができるのが特徴です。
ダニ刺されの特徴 |
・かゆみが強く、赤く小さなブツブツができる。 ・腹部、太ももの内側が刺されやすい。 ・顔や手足はほとんど刺されない。 |
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その他の虫刺されの特徴
虫刺されの症状は、原因となった虫によって異なります。
虫刺され直後から1~2日後にかゆみをともなう赤いブツブツがあらわれ、数日~1週間程度で治ることが多いです。
虫の種類によっては、刺したり咬んだりされたときに痛みを感じることもあります。
体質によっては、虫刺されのアレルギー反応でじんましんがあらわれるケースもあります。
その他の 虫刺されの特徴 |
・原因となる虫によって症状が異なる。 ・症状があらわれてから数日~1週間程度で治ることが多い。 ・虫刺されが原因でじんましんが起こる可能性もある。 |
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ダニ・虫刺されに効く市販薬
ダニなどの虫刺されには、市販されている塗り薬でかゆみをおさえることができます。詳しくは関連記事をご覧ください。
じんましんは市販薬で治せる?
じんましんは市販薬で対処することができます。
一時的なじんましんであれば、市販薬を使用することで症状を緩和できますが、市販薬を5~6日間使用しても症状が続く場合は、医師に相談してください。
また、以下の症状に当てはまる場合は、強いアレルギー症状があらわれている可能性があるため、すぐに病院を受診してください。
病院を受診する目安 |
・呼吸が苦しい ・胸や喉が苦しい ・吐き気や嘔吐 ・顔色が悪い |
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じんましんに効く市販薬の選び方
じんましんに効く薬のひとつに抗ヒスタミン薬と呼ばれる飲み薬があります。
抗ヒスタミン薬は、じんましんの症状に対して、まずはじめに使用を推奨される薬です。
眠気が少ない第2世代の抗ヒスタミン薬を
抗ヒスタミン薬は、成分によって第1世代と第2世代に分けられています。
第2世代の抗ヒスタミン薬は第1世代に比べて、眠気などの副作用があらわれにくくなっているため、市販薬を選ぶ際は、第2世代の抗ヒスタミン薬を選ぶと良いでしょう。じんましんに効く薬の中で、市販されている第2世代の抗ヒスタミン薬の成分は2種類のみです。(2021年5月現在)
じんましんに効く 第2世代の 抗ヒスタミン薬 |
・アゼラスチン塩酸塩 ・メキタジン |
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かゆみが強い場合は塗り薬と併用
じんましんの対処には基本的には抗ヒスタミン成分の飲み薬が適していますが、局所的なじんましんでかゆみの症状が強い場合は、飲み薬とあわせて塗り薬を使用することもできます。
塗り薬によって皮膚のかゆみをおさえ、飲み薬によってじんましんを引き起こす物質の作用をおさえることができます。
アレジンAZ錠|皮膚のかゆみと腫れに効く
アレジンAZ錠【第二類医薬品】
・医療用でも使用されている"アゼラスチン塩酸塩"配合
・皮膚のかゆみと腫れの両方に効く
医療用医薬品としても使用されている第2世代の抗ヒスタミン成分”アゼラスチン塩酸塩”が配合された薬です。じんましんや湿疹・かぶれによる皮膚の腫れやかゆみを改善します。
アゼラスチン塩酸塩は『抗炎症作用』があるため、皮膚のかゆみだけではなく、皮膚の腫れにも効果を発揮します。
アレジンAZ錠は、商品に添付してあるQRコードを読み込むことで薬剤師に無料で相談ができます。薬に関する疑問や心配事を薬剤師に相談できるため、安心して薬を使用することができます。
ジンマート錠|3種類のビタミン配合
ジンマート錠【第二類医薬品】
・第2世代の抗ヒスタミン薬"メキタジン"配合
・皮膚のかゆみに効く
・皮膚・粘膜の働きを助ける3種類のビタミン配合
第2世代の抗ヒスタミン成分であるメキタジンがじんましん、湿疹・かぶれによるかゆみをおさえます。皮膚・粘膜の働きを助ける3種類のビタミンも配合されています。
レスタミンコーワ糖衣錠|5歳から服用できる
レスタミンコーワ糖衣錠 80錠【第二類医薬品】
・5歳から服用できる抗ヒスタミン薬
・第1世代の抗ヒスタミン薬"ジフェンヒドラミン塩酸塩"配合
5歳から服用できる第1世代の抗ヒスタミン薬です。
市販されている第2世代の抗ヒスタミン薬は15歳以上でないと服用できないため、15歳未満の方は第1世代の抗ヒスタミン薬を使用しましょう。
デリナースクール|じんましんのかゆみに効く塗り薬
じんましんの対処には基本的には抗ヒスタミン成分の飲み薬が適していますが、局所的なじんましんでかゆみの症状が強い場合は、飲み薬とあわせて塗り薬を使用することもできます。
塗り薬によって皮膚のかゆみをおさえ、飲み薬によってじんましんを引き起こす物質の作用をおさえることができます。
デリナースクール【第二類医薬品】
・局所麻酔成分"リドカイン"がかゆみにすばやく効く
・抗ヒスタミン薬"ジフェンヒドラミン塩酸塩"配合
・ノンステロイドの塗り薬
リドカインとジフェンヒドラミン塩酸塩のダブルの効果で皮膚のかゆみを鎮めます。メントール配合によるクールな使用感のクリームです。ステロイド成分が配合されていないため、ステロイドによる副作用が心配な方も安心してご使用いただけます。
デリケートゾーンだけでなく、粘膜や目のまわり以外の全ての部位に使用できます。
じんましん対策|症状の悪化を防ぐために
じんましんの症状を緩和し、悪化を防ぐには市販の抗ヒスタミン薬の服用が大切です。かゆみが強い場合には塗り薬と併用することで、搔き壊さないように注意しましょう。
疲労・ストレスをためない
体の疲れや精神的なストレスによって、じんましんの症状が悪化してしまうことがあります。
疲労やストレスはじんましんの発症原因のひとつでもあるため、日頃から疲れやストレスはためないようにしましょう。