イソジンうがい薬は傷口に使用できない
市販薬のイソジンうがい薬を傷口や手指の消毒に使うことはできません。
イソジンの主成分であるポビドンヨードは用途や使用目的によって濃度が異なり、それ以外の用途では効果が十分に発揮されません。
医療現場では傷口の消毒には10%のポビドンヨードを使用します。それに対して、イソジンうがい液の濃度はうすめない状態で7%となっています。
イソジンうがい薬とイソジンきず薬ではポビドンヨードの濃度の違いがあり、イソジンうがい薬では傷口や手指に対する消毒の効果を十分に発揮できません。
市販のイソジン | ポビドンヨードの濃度 | 用途(効能・効果) |
イソジンうがい薬 | 7%(使用時に15〜30倍に希釈) | 口腔内およびのどの殺菌・消毒・洗浄、口臭の除去 |
イソジンウォッシュ | 7.5% | 手指・皮膚の殺菌・消毒 |
イソジンきず薬 | 10% | ・きり傷、さし傷、すりむき傷、靴ずれ、やけどなどの患部の殺菌・消毒 ・とびひ、おできなどの感染皮膚面の殺菌・消毒 |
イソジンうがい液を手洗い消毒に使えるの?
イソジンうがい薬は手洗い消毒に適した濃度ではありません。
また、イソジンうがい薬は石けんのように泡立ちません。
なお、イソジンウォッシュのような手洗い専用の消毒薬はイソジンうがい薬より濃い濃度のポビドンヨードを含んでいますが、水で洗うことでポビドンヨード独特の色が残らないように作られています。
おわりに
イソジンうがい薬は傷口にも手洗い消毒にも使用できません。
イソジンは名前や色が似ていても用途・使用目的によって中身には違いがあるため、きちんと使い分けることが大切です。